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星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス

『星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス』にいってきました。

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当初1日1回限りのイベントだったはずが、チケット販売システムの不具合で1日2回になり、追加となった公演時間が本来の時間の前という、前代未聞すぎるイベントでした。
その時点で、すでに嫌な予感はしておりました…。

先に良かった点を挙げておきます。
演奏は良かったです。
ステージの飾りもカービィっぽく仕上がっていたので、よかったですね。
カービィが画面に登場して、盛り上げる演出もまあまあ面白かったです。

セットリストはこちら。

以下、二度と行かない。行くとしても、最低限の装備でいくと心に決めてしまうくらいに、マイナスポイントを連ねていきます…。
意見には個人差がありますので、もちろん楽しめた人もいたとは思います。

冒頭の通り、本公演前について、すでにマイナス要因が発生。
追加公演については仕方ないとしても、当初の1回だけだった時間より早い時間に追加公演が設定されるのはいかがなものか。
先行抽選で当選し、1回限りだからとお布施も込めてグッズもいろいろ買いましたし。
それなのに、1回限りではなくなったうえに、最初に体験できないという。憤りしかありませんでした。
もちろん、お詫びは何もないですよ。

いざ、会場へ。
フォトスポットっぽい展示がありましたが、それがある場所について、アナウンスはありませんでした。
入場してすぐの展示はすぐに気づきました。
アリーナ席だったので、そのまま席に向かっていたら、もう一か所は気づくことができませんでした。
何気なく、アリーナ席ではない方に行ってみたら、展示があるではないですか。
長蛇の列でしたが、並びまして、無事に展示を見ることができました。
この展示についても、「1人1枚の撮影」ということが、まったく周知されていない状態で、1人あたり時間がかかるという始末。
開演時間ぎりぎりになって、そんなことを言われてもねえ。早く行っておけば、みんな焦らず撮影できていたろうに。

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さて、開演し、演奏が緩く始まりました。
どこからが開演だったのか、疑問になるスタートでした。
誰だか知らない指揮者が登場。バンド演奏なのに指揮者という疑問がよぎる中、メトロノームの拍子を刻む音に合わせて、指揮と演奏が開始。
明らかに素人な気配の指揮でした。ようやく紹介があり、ハル研究所サウンドクリエイターであることは判明。「指揮は初めてで、練習しました」と。
公演中は、二人のサウンドクリエイターが代わる代わる指揮をしていました。安くもない代金で、素人の指揮を見せられたわけです。

そして演奏については前述の通り悪くないのですが、曲のアレンジが「フェス」や「ライブ」という体裁を取っているにも関わらず、まったくノれないのです。
ロディアスに聴かせる、ジャズのような曲調は、原曲からあまり変えてない感じで。ペンライトを振って盛り上がるより、聴き入る曲調でした。
このアレンジもハル研究所サウンドクリエイターが行ったそう。

ペンライトが意味ないくらいにノれない曲に、スクリーンに映るカービィにペンライトの振り方を指示されるという、新感覚のイベントに仕上がっておりました。
ペンライトは指示されて振るものではなく、心が高ぶった結果で振ってしまうものなんですよ。
強制的に振らせるのであれば、自腹で買わせず、入場特典で付けてください…。
光り方も制御されるので、観客の意思は無視されているような状態です。
せめて、始終カービィがナビゲートしてくれるのであれば、それはそれで良かったかもしれません。出てくるタイミングが謎で、大変中途半端でした。
ついでに、開演前にテストで光らせたような瞬間がありました。自分のペンライトが故障したのかと焦りましたよ。こういうことは、一言アナウンスをしてください。

曲の合間のMCも、会場の空気と反対で笑ってしまうくらい、台本通りなんだなという具合でした。
誰も拍手していないのに「皆さんも拍手してくださってますね」というMCは初めてみましたね。
一回ならず二回ほどそれがあり、MCはそう言うので、やむなく観客が拍手するという、これも観客の意思を無視した演出ですね。
なぜ拍手がなかったかといえば、知らないし興味もない一サウンドリエーターの話題だったからです。観客は、サウンドチームを見に来ているわけではないのです。

途中でハル研究所サウンドチームによるミュージックビデオが流れました。
生演奏を観に来ているのに、なぜミュージックビデオを見せられているのか。甚だ疑問しかありませんでした。
せっかく大きな舞台があるのだから、演奏に来れば良いものを。できないなら、中途半端なことはしない方が賢明だったかと思います。
演奏した曲を、今日のために編成されたバンドの方々がやった方が、会場的には盛り上がったと思います。
ミュージックビデオを見ながら、ペンライトを振るほど、会場は盛り上がってなかったです。

だいたいのマイナスポイントはこんなところです。

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このイベントは「ハル研究所の音楽会」だったんだろうなあという印象を持ちました。
ハル研究所サウンドチームはきっと楽しかったろうと思います。
観客が「ライブ」の「星のカービィミュージック」を楽しみにして来ていることが置き去りにされてしまった感じがしました。ハル研究所サウンドチームを見に来たわけではないのです。
どうせなら、初期カービィの作曲した方が登壇して、当時の思い出等語ってくれた方が楽しかったろうと思います。カービィの音楽は初期から引き継がれているものが多いわけですし。

そもそも、星のカービィは音楽を推してはいないタイトルなので、出てきてほしいのはディレクターなどのメイン担当なんですよ。
その証拠に、熊崎さんが出てきてカービィを語り始めたとき、会場の温度が上昇したことが感じられました。カービィの声を担当している大本さんとの掛け合いも、会場は盛り上がっていました。

サウンドチームの落ち度のように語りましたが、サウンドチームのボス的な人がアンコールで指揮して、暴れてくれたところは、一番テンションあがりました。
これです、これを求めていたのです!と自らの意思でペンライトを振りました。
ロックとかやってる人ですね、おそらく。

25周年のコンサートも参戦しましたが、正直なところ、25周年の方が良かったです。
竹本さん指揮、東京フィルハーモニー交響楽団演奏でした。
コンサートなのに、なぜかペンライトが配られていて、何をさせられるのかと思ったら、演奏に合わせてペンライトを振るなんてことも面白かったですね。
びっくりするくらい大きいカービィが登場したのも、いまだに覚えているくらい印象的でした。

そんなわけで、カービィ自体は嫌いにはならないけど、イベントとしては残念でした。
期待とのずれが激しすぎました。演奏が良かったことは救い。